2014.04.02
介護保険⑤<施設サービス>
◆施設サービスの種類と内容
施設サービスの種類と内容を以下にまとめました。
種 類 | 内 容 |
介護老人福祉施設(特養) |
老人福祉法では「特別養護老人ホーム」と呼ばれており、入浴・排泄・食事等、日常生活の介護や、リハビリテーション、保健衛生サービスを行う施設です。生活介護が中心となっています。 |
介護老人保健施設(老健) | 入所者が、リハビリテーションや必要な医療、介護などを受けることにより、自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、在宅復帰を目指す施設です。 終身入所を目的とした施設ではなく、リハビリに重点が置かれています。 |
介護療養型医療施設 | 長期にわたって療養が必要な方を対象とする医療施設で、医学的な管理のもと、吸引や酸素吸入などの医療処置、療看護、リハビリテーション、日常生活上の介護などが受けられます。施設長は医師免許を持った医師であることが必須条件となっています。 |
◆介護保険施設の部屋のタイプ
居室のタイプには、次のようなものがあります。
・[ユニット型個室]―10人程度を1グループの生活単位(ユニット)とし、台所・食堂・浴室等の共同生活ルームを併設した個室のこと
・[ユニット型準個室]―上記ユニット型で、居室が完全な個室仕様ではない(天井と間に隙間がある固定間仕切りで区切られており、完全な個室になっていない)もの。
・[従来型個室]―ユニットを構成しない個室
・[多床室]―いわゆる相部屋、大部屋。定員2人以上の個室ではない居室
◆特別養護老人ホーム待機者数
厚生労働省老健局高齢者支援課が3/25に公表した「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」によると、特特別養護老人ホームの入所申込者は、約52万人強で、そのうち入所の必要性が高い要介護4及び5で在宅の入所申込者は、約87,000人とのことです。
特養への入所ニーズは依然として高いものの、多くの方が入所待ちとなっている現状が見受けられます。
特養の待機者は、2009年の前回調査より約10万人も増えており、待機者を減らすためには、受け皿となる施設を増やすことが急務であると言えます。しかし、2006年4月の改正介護保険法の施行により、介護施設や有料老人ホーム等の施設建設は、政府による総量規制の対象となっています。